肺炎球菌・HPV予防接種

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予防接種というと、子どもの頃に受けるものというイメージがあるかもしれません。

しかし、予防接種には、年齢や生活環境に応じて大人になってから受けることが大切なものもあります。

当院では、肺炎球菌ワクチンとHPVワクチン(子宮頸がん予防)の予防接種にも対応しています。

肺炎球菌ワクチンは、主に高齢の方の肺炎などの重い感染症を予防するためのワクチンです。

一方、HPVワクチンは、将来の子宮頸がんのリスクを減らすことを目的としたワクチンで、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象とした定期接種があります。

どちらも「病気になってから治療する」のではなく、病気になる前から備えるための予防です。

今回は、それぞれのワクチンがどのような病気を予防するのか、なぜ接種がすすめられているのか、当院での接種について分かりやすくご紹介します。

高齢の方に大切な肺炎球菌ワクチン

肺炎は、誰にでも起こる可能性のある病気ですが、特に高齢になると注意が必要です。

肺炎を起こす原因にはさまざまなものがありますが、その一つが「肺炎球菌」という細菌です。

肺炎球菌は、肺炎だけでなく、血液中に細菌が入り込む菌血症や、髄膜炎などの重い感染症を引き起こすことがあります。

若い頃には大きな問題にならなかった感染症でも、年齢を重ねると体の防御力が低下し、重症化することがあります。

特に高齢の方では、肺炎をきっかけに体力が大きく落ちたり、入院が必要になったりすることもあります。

そのため、65歳を迎える方など、対象となる方には肺炎球菌ワクチンによる予防が重要です。

肺炎球菌ワクチンは「肺炎にならないため」の備え

肺炎球菌ワクチンを接種したからといって、すべての肺炎を防げるわけではありません。

肺炎の原因となる病原体は肺炎球菌だけではないためです。

それでも、肺炎球菌による感染症を予防することは、重症化を防ぐための大切な手段の一つです。

「今は元気だから、まだ必要ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、予防接種は病気になってから考えるものではなく、元気なうちに将来のリスクに備えるものです。

特に高齢の方の場合、肺炎によって一度体力を大きく失ってしまうと、元の生活に戻るまで時間がかかることがあります。

だからこそ、症状がない時期から予防について考えておくことが大切です。

肺炎球菌ワクチンの費用

肺炎球菌ワクチンには、さいたま市の助成を利用できる定期接種と、対象外の方が受ける任意接種があります。

さいたま市の定期接種

さいたま市の定期接種の対象となる方は、自己負担8,000円(税込)です。

公費による定期接種で使用するワクチンは、プレベナー20です。

2026年度のさいたま市の定期接種には、年齢や健康状態、これまでの接種歴などの条件があります。

任意接種

定期接種の対象外となる方が接種を希望される場合は、任意接種となります。

当院では、任意接種として以下の2種類の肺炎球菌ワクチンに対応しています。

  • キャップバックス:15,000円(税込)
  • プレベナー20:12,000円(税込)

※接種するワクチンについては、医師にご相談ください。

さいたま市の肺炎球菌ワクチン定期接種について

当院では、肺炎球菌ワクチンについて、定期接種・任意接種の両方に対応しています。

2026年度のさいたま市の成人用肺炎球菌ワクチン定期接種は、接種日にさいたま市に住民登録があり、次の条件を満たす方が対象です。

接種対象者

次のいずれかに該当し、かつ、これまでに成人用肺炎球菌ワクチンを接種していない方が対象となります。

  • 65歳の方
  • 60歳以上65歳未満で、心臓・腎臓・呼吸器などの機能に極度の障害がある方(身体障害者手帳1級相当)

※60歳以上65歳未満の方は、対象となることを確認できる身体障害者手帳または診断書などをご持参ください。

また、過去に成人用肺炎球菌ワクチンを自費で接種したことがある方は、定期接種の対象外となります。

接種回数

1回

接種期間

2026年度の対象となる方は、66歳の誕生日の前日まで

※対象となる年齢や接種歴などの条件があります。ご自身が定期接種の対象となるか分からない場合は、接種前にご確認ください。

「自分は対象になるのかな?」
「以前、自費で肺炎球菌ワクチンを受けたことがあるけれど、今回はどうなる?」

といった疑問がある場合も、接種前にご確認ください。

HPVワクチンは子宮頸がんを予防するためのワクチン

もう一つ、若い世代の女性に知っておいていただきたいのが、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)です。

子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」にできるがんです。

その主な原因となるのが、ヒトパピローマウイルス、いわゆるHPVです。

HPVは特別な人だけが感染するウイルスではなく、性的接触を介して感染することがある、非常に身近なウイルスです。

HPVに感染しても、多くの場合は自然に排除されます。

しかし、一部の感染が長く続くことで、子宮頸部の細胞に変化が起こり、時間をかけてがんにつながることがあります。

HPVワクチンは、子宮頸がんを起こす可能性のあるHPVの一部の型への感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんの発症リスクを下げることが期待されています。

なぜ小学生・中学生の時期から接種するの?

「まだ子どもなのに、なぜ今から子宮頸がんの予防接種が必要なの?」

そう疑問に感じる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

HPVワクチンは、将来のHPV感染に備えるという考え方で接種します。

そのため、HPVへの感染が起こる前の年代から接種することが大切です。

日本では、小学6年生から高校1年生相当の女子がHPVワクチンの定期接種の対象となっています。

2026年度から、定期接種で使用されるHPVワクチンは9価ワクチンとなっています。

接種回数は、1回目を受ける年齢などによって2回または3回となるため、具体的なスケジュールについては医療機関で確認しましょう。

「まだ先のことだから」と後回しにせず、対象年齢になったら、保護者の方とお子さんで接種について考えてみることをおすすめします。

HPVワクチンの費用

HPVワクチンは、定期接種の対象となる方であれば、公費により自己負担なしで接種できます。

定期接種

無料(公費)

対象:小学6年生~高校1年生相当の女子

※接種開始時の年齢などによって、必要な接種回数やスケジュールが異なります。

任意接種

定期接種の対象外となる方が接種を希望される場合は、任意接種となります。

9価HPVワクチン(シルガード9):30,000円(税込)

HPVワクチンだけで子宮頸がんを完全に防げるわけではありません

ここは大切なポイントです。

HPVワクチンには子宮頸がんの原因となるHPVの一部への感染を防ぐ効果が期待されていますが、ワクチンだけですべての子宮頸がんを防げるわけではありません。

そのため、将来は子宮頸がん検診を受けることも重要です。

「ワクチンを受けたから検診は必要ない」ということではありません。

ワクチンによる予防と、定期的な検診。

この2つを組み合わせて、長期的に子宮頸がんを予防していくことが大切です。厚生労働省もHPVワクチンと子宮頸がん検診を組み合わせた予防を案内しています。

HPVワクチンは予約制です

当院では、HPVワクチンは予約制となっています。

接種を希望される方は、お電話にてご予約ください。

「何回接種するの?」
「次の接種はいつ?」
「子どもが対象年齢だけれど、今からでも間に合う?」

など、接種スケジュールについて分からないことがある場合も、お気軽にご相談ください。

HPVワクチンは複数回の接種が必要になる場合があるため、最初の接種時点で今後の予定を確認しておくと安心です。

予防接種は「元気な今」に考えることが大切です

肺炎球菌ワクチンとHPVワクチンは、対象となる年代も予防する病気も大きく異なります。

しかし、どちらにも共通しているのは、病気になってしまう前に備えることです。

高齢の方にとっては、肺炎をきっかけに生活の質や体力が低下することを防ぐために、肺炎球菌ワクチンについて考えておくことが大切です。

若い世代にとっては、将来の子宮頸がんのリスクを減らすために、対象年齢のうちからHPVワクチンについて知っておくことが大切です。

「予防接種は必要なのかな」と迷ったときは、メリットだけでなく、接種時期や回数、これまでの接種歴、体調などを含めて医療機関に相談してみてください。

木村医院へお気軽にご相談ください

当院では、肺炎球菌ワクチンとHPVワクチンの接種に対応しています。

肺炎球菌ワクチン

  • 主に高齢の方の肺炎球菌による感染症を予防
  • さいたま市では、65歳の方などが定期接種の対象
  • 定期接種・任意接種に対応
  • 定期接種の自己負担額は8,000円(税込)
  • 任意接種では、キャップバックス・プレベナー20に対応

HPVワクチン(子宮頸がん予防)

  • 将来の子宮頸がんの発症リスクを減らすためのワクチン
  • 小学6年生~高校1年生相当の女子が定期接種の対象
  • 接種回数は開始年齢などによって異なります
  • 当院では予約制で接種を行っています

予防接種は、病気になってからではなく、元気なうちに将来の健康を守るための選択肢です。
「自分は対象になる?」
「子どもの接種について相談したい」
「以前接種したことがあるけれど、もう一度必要?」
など、分からないことがありましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。
ご自身やご家族の健康を守るために、今できる予防について一緒に考えていきましょう。